文教の杜 丸大扇屋（山形県指定有形文化財）

文教の杜丸大扇屋（山形県指定有形文化財）

〒993-0086
長井市十日町一丁目11番7号

0238-88-4151

正面(北口)右手に、無料駐車場があります。
敷地内にある長沼孝三彫塑館裏手（南口）前に、無料駐車場があります。

10時00分～16時30分

月曜日と月末日、12月29日～3月31日

0238-88-4045

江戸時代、舟運による交易で栄えた長井で営まれていた、呉服商の店舗兼住宅です。
この屋敷で生まれ育った彫刻家・長沼孝三氏より、昭和６３年、長井市に寄贈されました。
建物を通して歴史や文化を学ぶ施設のため、段差がそのままになっています。
見学の際お手伝いが必要な場合には、職員にお声掛けください。
長井紬を用いた手帖や、置賜地域にある障がい者施設で手づくりされた品物の販売協力を行っています。
歴史的・文化的価値が高く評価され、平成15年に県の文化財に指定されました。
かつて土地・家屋の他、調度品や大福帳、商売の記録、普請帳（建築時の工事記録）まで残されていました。
建物は7棟あり、増改築も少なく、木造の建築様式や技法の移り変わりを知ることができます。
『文教の杜』とは、「丸大扇屋」の他、彫刻家・長沼孝三氏の人間愛にあふれた現代具象彫刻作品を展示している「長沼孝三彫塑館」、隣接する旧西置賜郡役所「小桜館」の三件を含む複合施設です。

母屋の軒先に休憩スペースがあります。
庭園には、春はもみじの芽吹きが七変化し、縁台に腰掛けてゆっくりと景色を楽しむことができます。緋毛氈が鮮やかで、とても趣きがありますね。
お茶をいただくことができます。
湯飲み茶碗は、母屋の縁側に置いてありますので、風情溢れる庭園を眺めながら、温かいお茶で一服なさいませんか。素敵な気分にひたれます。
母屋では花立てや動物の置物、長井紬のオリジナル
手帖を販売しています。また、福祉授産施設の手づくり製品なども販売しておりますので、買い物も楽しめます。
座敷蔵内にある、昔ながらの階段です。
歴史的な建造物ですので急な階段ですが、調和するように配慮された手スリが取り付けられています。「急なので、気をつけて」との張り紙も親切ですね。
座敷蔵の2階の様子です。
座敷蔵は、大切なお客様をもてなした場所でしたが、2階は改装されて、展示スペースになっています。四季折々に、展示品の入れ替えが行われています。中央には栗の木で作られた長イスも置かれ、落ち着いて展示品を鑑賞することができます。

調査日：2019年3月29日